後ろまわりを練習してもうまくいかない人
「後ろまわりができるようになりたい。たくさん練習したけど成果がでない•••。早く後ろまわりを成功させて次のステップに進みたいけど、いったいどうすればいいんだろう•••。できない理由がわかりません。具体的な方法を教えてください。」
このような悩みに答えます
✔︎ 本記事のテーマ
[後ろ回りができる!] 超簡単にできる後ろまわりのやり方 •コツ
✔︎ 記事の信頼性
記事を書いている僕は、体操歴19年で体操指導歴は4年とスタントマン歴4年です。体操競技で高校生のときに日本一になり、現在は3ヶ所で体操教室を経営しています
✔︎ あなたへのメッセージ
本記事では「後ろまわりができない」「ポイントがわからない」「早くできるようになって次の技に進みたい」「もっと綺麗にできるようにしたい」という方に向けて書いています
✔︎ 本記事の目次
目次
[後ろまわりができる!] 5つのポイント
超簡単にできる練習方法
怪我につながる3パターン
✔︎ 後ろまわりの難易度
「後ろまわり」は簡単そうに見えて意外と難しい技です
なので、できなくても落ち込む必要はありません
体操のマット運動で一番最初に難しいと感じてしまう技が「後ろまわり」です
ですが、本記事を読むと必ず後ろまわりができます
この記事を読めば「必ず」できない理由がわかります。「写真つきです」
「5つのポイント」「練習方法」「怪我をする際のパターン」について、ざっくり解説!
①「5つのポイント」については、後ろまわりをするときに意識するポイントを5つ解説します。この5つのポイントができれば正しい美しい後ろまわりができます
②「練習方法」については、このような内容を解説します。後ろまわりをいきなり練習すると、最初は全く形にならないことがあります。形にならないと気が遠くなって”やる気”をなくします。やる気を維持するために、練習方法をアレンジして「楽しさ」と「コレならできる!」と思えるようにすることが大切です。「練習方法」は2つ解説しています
③「怪我をする際のパターン」については、このような内容を解説します。後ろまわりで「どのようになった」時に”痛い思い”や”怪我”をしてしまうのかを「事例」をもとに解説します。
それではいきましょう!!
後ろまわりができる! 5つのポイント
1 後ろまわりとは?
後ろまわりには呼び方が2つあります。一つ目の呼び方は「後ろまわり」二つ目の呼び方は「後転」”こうてん”と呼びます
その逆の「前まわり」は「前転」”ぜんてん”と呼びます
後ろまわりは、前まわりと逆の方向「後ろ」に回転する技のことです
「前まわり」は自分で回転をしなくても、自分の体の体重で「コロコロ」と転がってくれますが、「後ろまわり」は自分で回転しなければ回転してくれません
自分で体を動かるポイントが「前まわり」と比べて多いため、「前まわり」より難しい技になります
「前まわり」と比べると難易度は高くなりますが、やり方を覚えると必ずできるようになります
2 後ろまわりの7割がこのポーズで決まる
「後ろまわりの7割がこのポーズで決まる」
後ろまわりの技に入る前の”ポーズ”について解説していきましょう
まず、足を閉じて”まっすぐ”立ちます。学校でいう「気をつけ!」のポーズです
そして、お膝を曲げて”しゃがみ”ます
しゃがんだ状態で”手を耳の横”にします。「ウサギさん」のポーズです。ここで大切なのがボールのように丸くなってほしいので「あご」を「首」につけるくらい”お腹”を見て丸くなってください
このポーズをやっていないと「次のポイント」にスムーズに入れなくなります。「後ろまわりのポーズ」は簡単ですが後ろまわりの“7割”がこのポーズの姿勢です。毎回キッチリとポーズを作ってからやりましょう
3、スピードをつける方法
「スピードをつける方法」について解説します
先ほどの後ろまわりのポーズから「おしり」「背中」「首」の順番でマットについていきます
ココで注意するポイント!
それは「後ろまわりのポーズ」を絶対に崩してはいけません
よくある失敗は、足「太もも」とお腹を離してしまうことです
足とお腹を離してしまうと体が丸くなっている形から体が開いてしまい丸い形がなくなってしまうため回転ができなくなります
ボールのように丸くなって”転がる”ことをイメージしてやりましょう
4 手をつく時が一番の「勝負どころ」
次に手のつき方について解説します
手のつき方は、指先から手のひらの順番で手をつきます
手のひらがつくまでは先程のボールのように丸くしてください
手のひらがついたら「おしり」を高くあげます。ココが後ろまわりで一番難しいポイントです!
おしりを高く上げるためには、ボールのように丸くなった状態で回転のスピードが大切になります
あと、手のひらをついた時にマットに負けないように「マットを押して」おしりを高くあげましょう
その時に、“足は絶対に”上げてはいけません。足を上げてしまうと回転が上方向に逃げてしまい、回転が止まってしまいます。「おしり」を上げて「足の裏」は早く地面に着地するようにしましょう
5 最後の着地
「最後の着地」について解説します
着地で大切なことは、マットを”最後の最後”まで押し続けることが大切です
2〜3秒ほどマットを押し続けて、最後は「手の指先」までマットを押せるとすごく良いです
後ろまわりの練習方法
「後ろまわり」の練習方法について解説していきましょう
はじめての技や、まだやりはじめたばかりの技は慎重に探りさぐりでやるので体にチカラが入りにくいため、簡単にできるよう仕組み化することが大切です。簡単に仕組み化することで、形になります
ある程度の形にならなければ、体に感覚がつかないので簡単にできるように仕組み化をして感覚をつけましょう
記事で話す練習方法は3つあります
- 坂道を作り回転をつける方法
- 「こんにちは」から後ろまわり
- 中腰からスタートする
この3つのポイントに全て当てはまることが”回転”をつけやすいように仕組み化しているということです
この3つの練習方法を使わないで後ろまわりをした場合に、10のパワーが必要だとします。
この3つの練習方法を使った場合は7のパワーで後ろまわりができます
10のパワーが必要になると全く形にならないことが良くあります。例えば、後ろまわりをしているけど「おしり」「背中」までついて終わってしまうケースです。このようなことを何度やっても体に”感覚”やチカラの入れかたがわからない上に、できるイメージが想像できないためヤル気をなくします
そのようにならないために、この3つの練習方法を使います
それでは1つ目から順番にいきましょう
1、坂道を作り回転をつける
坂道を作り回転をつける方法を解説します
超簡単です
マットや布団の下に坂道になるように入れるだけです
坂になればなんでも大丈夫ですが、程よい坂になるようにしましょう
そして、はじめる場所は写真のように端っこに座り、ここから「後ろまわり」をします
坂になっているため回転しやすくなります
その時の注意点!
坂になっていて回転しやすくなっているので、頭の「後頭部」を少しぶつける可能性があります
対処法は、「後ろまわり」のポーズのまんま「お腹」を見て転がること
もう一つは、できるだけ柔らかいマットを敷いてあげましょう
2、「こんにちは」から後ろまわりをする
「こんにちは」から後ろまわりについて解説します
この言葉のまんまです
「こんにちは」のときの様にお辞儀をしてから「その反動」を利用して後ろまわりをします
頭を前に振ってから後ろに転がるため、勢いがつきます
そして、回転しやすくなります
3、中腰からスタートする
「中腰になり、おしりが高い位置にあるところからスタートする」を解説します
通常では、「しゃがんだ状態」から後ろまわりをします
ですが、この練習方法のときは「中腰」からはじめます
「中腰」からはじめることで、「しゃがんだ状態」からよりも”おしり”が高い位置からスタートするので、その分「勢い」がついて回転につながります
この3つの練習方法を使うことで、後ろまわりで必要な回転をつけやすくできるので練習方法として効果的です
まだ、やりはじめたばかりで全くできない方は、上記の順番とおりに練習していくことをおすすめします!
怪我をする際のパターン
後ろまわりで怪我につながるパターンは3つあります
- ヒザを顔にぶつけてしまう
- ヒザで着地をしてしまう
- 頭をぶつけてしまう
技をする際にスゴく”大切”なことがあります。それは「技」をするときに「どのようになったら」怪我や痛い思いをするのかを知ることです。知っていると、それさえ注意していれば怖くないです。怖くないということは「思いっきり」できます。「思いっきり」できると早く技を覚えられます
逆に知っていなければスゴく怖いです。もし、失敗をしたときに「失敗したらこうなるかも!」と”知っていて”失敗するケースと、”知らなくて”失敗するケースでは、肉体的にも精神的にもダメージは全く違います
それでは怪我につながる3パターンついきましょう
1、ヒザを顔にぶつけてしまう
2、ヒザから着地をしてしまう
後ろまわりで最後の着地をするときにヒザから着地をするケースをよく見ます
後ろまわりでの着地は必ず”足”「足の裏」で着地をしてください
「技」というのは最後の着地が大切です
ですが、回転をして着地でチカラを抜いて終ってしまうのいうケースを指導していてよく見ます
「着地」でのケガは後ろまわり以外の技でも一番多いところです
その上、着地を「ビシ!」と決めると見栄えがよくなります
着地まで気を抜かないように「ビシ!」と決めましょう
3、頭をぶつけてしまう
頭の後頭部をぶつけてしまうことがあります
なぜ、ぶつけてしまうかというと•••。
回転をしようとして顔を上げてしまうからです
最初の「後ろまわりのポーズ」のアゴと首を離してしまうからです
アゴと首を離さないようにボールのように丸くなって「後ろまわりのポーズ」のまんま転がりましょう
ですが、柔らかいマットを敷いていればぶつけてしまっても痛くありません
最初は柔らかいマットの上で「後ろまわりのポーズ」のまんま転がれるまで練習することをおすすめします
まとめ
5つのポイント
- 後ろまわりとは?
- 後ろまわりの7割がこのポーズで決まる
- スピードをつける方法
- 手をつくときが一番の「勝負どころ」
- 最後の着地
3つの練習方法
- 坂道を作り回転をつける
- 「こんにちは」から後ろまわりをする
- 中腰からスタートする
怪我をする際のパターン
- ヒザで顔にぶつけてしまう
- ヒザで着地をしてしまう
- 頭をぶつけてしまう
「後ろまわりの5つのポイント」「3つの練習方法」「怪我をする際のパターン」を頭に入れて実行できれば必ずできるようになります
この記事を読んで後ろまわりを成功させて、次のステップに少しでも早く進んでもらえると嬉しく思います
ありがとうございました!
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